瀬戸内区中新統

瀬戸内区中新統（Setouchi Miocene）について

　瀬戸内区中新統は，層厚の比較的薄い海成層を中心とし，化石を豊富に産出する特徴的な地層群であり，西南日本中軸部に沿って東西方向に点々と分布する。瀬戸内区の東縁にあたる愛知県とその周辺地域にも，瀬戸内区中新統がいくつかの盆地に分かれて分布している。それらは，岐阜県東濃地域に分布する可児層群，瑞浪層群，岩村層群，長野県下伊那地域に分布する富草層群，愛知県奥三河地域に分布する設楽層群，愛知県南知多地域に分布する師崎層群，三重県一志地域に分布する一志層群などである。