可児層群(Kani Group)

 岐阜県可児市,多治見市および美濃加茂市周辺に分布する中新統。可児層群は,下位より,蜂屋累層,中村累層,平牧累層から構成される(吉田,1977,糸魚川,1980)。蜂屋累層は,層厚80m以上で,主に凝灰角礫岩などの塩基性火砕岩類からなる。中村累層は,層厚約120mで,下部と上部に分けられる。下部は,礫岩および凝灰質砂岩とシルト岩の互層からなる。上部は,凝灰質砂岩およびシルト岩からなり,礫岩や亜炭を挟む。平牧累層は,層厚150m以上で,中村累層に不整合に重なり,下部と上部に分けられる。下部は,含軽石泥岩,砂質泥岩,斜交葉理の発達する砂岩,凝灰岩などの互層からなり,角礫岩,亜炭を挟む。上部は,円礫岩,凝灰質泥岩,凝灰岩,砂岩などからなる。

可児層群平牧累層のKN01凝灰岩層
(可児市二野,二野トンネル付近)

可児層群中村累層の巨大な樹幹化石(珪化木)
(可児市平貝戸)

可児層群層序表(吉田,1977;糸魚川,1980より編集)


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