半田池

  半田池は、半田市、阿久比町、常滑市にまたがる農業用のため池です。知多半島には大きな河川がなく、稲作等の農業用水の確保に大変苦労したので、昔から多くのため池が作られてきました。半田池は、1695年(元禄8年)、海岸部にできた干拓新田に水を引くために築造されました。小さな山や谷が連なる丘陵地につくられたため、東側の谷の出口に盛土し、水の流れを堰き止めて水をためる形になっています。もともと自然に流れていた矢勝川を水路として利用したため、最も西の奥にある半田池が水源となっています。「おぢいさんのランプ」の舞台でもあります。(2018.9.2 Wen Lee)
 半田池は、2010年代頃から水を溜めなくなっていたようです。その後埋め立てられ、太陽光発電所が建設されています。明治時代の電力普及の物語の舞台となった半田池は、平成〜令和時代に自然を利用した新しい電力の供給池に生まれ変わりました。(2019.8.16 追記)



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