中山

 中山は、矢勝川の南側(右岸)にある標高15mほどの低い段丘で、半田層でできています。中山には、16世紀中頃の戦国時代から江戸時代まで中山城というお城があり、中山氏という武士が住んでいました。現在は新美南吉記念館、童話の森に変わり、お城の跡は残っていません。(2018.9.2 Wen Lee)


夏空の下の中山


中山に作られた童話の森

 南吉記念館建設前の中山は、水田に突き出した植生豊かな低い丘の手前に「中山城址」という小さな立て看板がありました。現在までに、城跡の遺構等は見つかっていません。ごんぎつねの記載が正しいとすると、この地に小さなお城があっても、墓地の六地蔵の場所からは見通せないことになります。後世に場所の移転が行われた各地の廃城や遺跡のように、中山城址も何らかの理由で移転されたか、言い伝えが風化してしまったのかもしれません。地勢的には岩滑の集落と岩滑新田の双方を見据えることができ、大野街道にも接する高山町の丘が築城にふさわしいように思えます。(2019.8.16 追記)

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